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【海難法師?】 普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。【海から来るモノ】

※管理人より※ この話は何年にも渡って、あちこちのスレでコピペされている有名な話なので
まず最初に書き込まれた大元のスレをメインにし、後半部分で違うスレにあった反響もまとめました。
その分を加えるとかなりの長さになりますので、長文が苦手な方はご注意ください



【一番最初の投稿】 死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?116 
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1133179519/ より


544 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:34:03 ID:NZNHKwqA0
普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。
訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。
ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。たしか後期試験の後だったから、真冬だな。
旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。
何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かったころ既に日は暮れてしまっていた。
山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。
困ったことにガソリンの残量が心もとなくなっていた。
海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すとすぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。
とりあえず裏手に回ってみた。
玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。
出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。
「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」
わずかに人の気配がしたが、返事はない。
「シカトされとんのかね」
「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」
「すんませーん!」
しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。
「誰や?」
「ガソリン欲しいん…」
「今日は休みや」
オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。
「いや、まぁそこを何とか…」
「あかん。今日はもう開けられん」
取り付く島もなかった。諦めて車に戻る。
「これだから田舎はアカン」
「しゃーないな。今日はここで寝よ。当てつけに明日の朝一でガス入れてこうや」
車を止められそうな所を探して集落をウロウロすると、GSだけでなく全ての商店や民家が門を閉ざしていることに気付いた。
よく見ると、どの家も軒先に籠や笊をぶら下げている。



545 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:35:27 ID:NZNHKwqA0
「なんかの祭やろか?」
「それにしちゃ静かやな」
「風が強くてたまらん。お、あそこに止められんで」
そこは山腹の小さな神社から海に向かって真っ直ぐに伸びる石段の根元だった。
小さな駐車場だが、垣根があって海風がしのげそうだ。
鳥居の陰に車を止めると、辺りはもう真っ暗でやることもない。
オレたちはブツブツ言いながら、運転席で毛布に包まって眠りについた。

何時間経ったのか、犬の唸り声で目を覚ましたオレは、辺りの強烈な生臭さに気付いた。
犬は海の方に向かって牙を剥き出して唸り続けている。
普段は大人しい奴なのだが、いくら宥めても一向に落ち着こうとしない。
友人も起き出して闇の先に目を凝らした。
月明りに照らされた海は、先ほどまでとは違って、気味が悪いくらい凪いでいた。
コンクリートの殺風景な岸壁の縁に蠢くものが見える。
「なんや、アレ」
友人が掠れた声で囁いた。
「わからん」
それは最初、海から這い出してくる太いパイプか丸太のように見えた。
蛇のようにのたうちながらゆっくりと陸に上がっているようだったが、不思議なことに音はしなかった。
と言うより、そいつの体はモワモワとした黒い煙の塊のように見えたし、実体があったのかどうかも分からない。
その代わり、ウウ…というか、ウォォ…というか、形容し難い耳鳴りがずっと続いていた。そして先ほどからの生臭さは、吐き気を催すほどに酷くなっていた。
そいつの先端は海岸沿いの道を横切って向かいの家にまで到達しているのだが、もう一方はまだ海の中に消えている。
民家の軒先を覗き込むようにしているその先端には、はっきりとは見えなかったが明らかに顔のようなものがあった。

オレも友人もそんなに臆病な方ではなかったつもりだが、そいつの姿は、もう何と言うか「禍々しい」という言葉そのもので、一目見たときから体が強張って動かなかった。心臓を鷲掴みにされるってのは、ああいう感覚なんだろうな。
そいつは、軒に吊るした笊をジッと見つめている風だったが、やがてゆっくりと動き出して次の家へ向かった。
「おい、車出せっ」
友人の震える声で、ハッと我に返った。



546 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:36:01 ID:NZNHKwqA0
動かない腕を何とか上げてキーを回すと、静まり返った周囲にエンジン音が鳴り響いた。
そいつがゆっくりとこちらを振り向きかける。
(ヤバイっ)
何だか分からないが、目を合わせちゃいけない、と直感的に思った。
前だけを見つめ、アクセルを思い切り踏み込んで車を急発進させる。
後部座席で狂ったように吠え始めた犬が、「ヒュッ…」と喘息のような声を上げてドサリと倒れる気配がした。
「太郎っ!」
思わず振り返った友人が「ひぃっ」と息を呑んだまま固まった。
「阿呆っ!振り向くなっ!」
オレはもう無我夢中で友人の肩を掴んで前方に引き戻した。
向き直った友人の顔はくしゃくしゃに引き攣って、目の焦点が完全に飛んでいた。
恥ずかしい話だが、オレは得体の知れない恐怖に泣き叫びながらアクセルを踏み続けた。

それから、もと来た道をガス欠になるまで走り続けて峠を越えると、まんじりともせずに朝を迎えたのだが、友人は殆ど意識が混濁したまま近くの病院に入院し、一週間ほど高熱で寝込んだ。
回復した後も、その事について触れると激しく情緒不安定になってしまうので、振り返った彼が何を見たのか聞けず終いのまま、卒業してからは疎遠になってしまった。
犬の方は、激しく錯乱して誰彼かまわず咬みつくと思うと泡を吹いて倒れる繰り返しで、可哀そうだが安楽死させたらしい。
結局アレが何だったのかは分からないし、知りたくもないね。
ともかく、オレは海には近づかないよ。

以上が同僚の話。
昔読んだ柳田國男に、笊や目籠を魔除けに使う風習と、海を見ることを忌む日の話があったのを思い出したが、今手元にないので比較できない。


547 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:44:36 ID:IhtIg/grO
GJ!
久々におもしろかったよ!


549 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:54:25 ID:hc7MjiGK0
コレは怖い
分もうまい


550 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 00:56:34 ID:G/8WdcERO
あんとく様か!
『海龍祭の夜』だったんだな。


551 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 01:15:28 ID:nGBdju5XO
それは実在する生物なの??


552 :3DOカーニバル:2005/12/07(水) 01:41:03 ID:RI2247y30
>>544-546
いつも山怖のほうでは楽しませてもらっています、NWさん乙です。

その後その村が津波に襲われてなければいいのですが・・・


629 :544-546:2005/12/07(水) 23:31:21 ID:NZNHKwqA0
俺はNWというコテの人とは違う。
先方の名誉のためにも、野暮は承知で一応ことわっておく。

俺が話を聞いたときに味わった気味悪さが、少しでも伝わってくれればいいのだが。



----*----*----*----*----*----*----*----*

【発狂】  くねくね 13  【必至】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1145008505/ より 
>>65-67の本文コピペ後の反応抜粋


68 :本当にあった怖い名無し:2006/04/20(木) 07:25:02 ID:gzlXN0NCO
>>65-67
テラコワス・・・背筋ぞくぞく・・・orz
確か海座礁?とか言う妖怪じゃなかったかな?目を合わせると死んじゃうとか。


69 :本当にあった怖い名無し:2006/04/20(木) 07:28:46 ID:WFWrQ6xo0
くねくねに少し似てない?


71 :本当にあった怖い名無し:2006/04/20(木) 12:58:16 ID:tF1Q+f3h0
↑www

俺は映画アビスを思い出した。
うねりながら、船内に入ってきて先端に顔がある。実は海水ってヤツ。


74 :本当にあった怖い名無し:2006/04/20(木) 15:48:01 ID:Yq22giAn0
>65-67のはコト八日って奴じゃないのか?


76 :本当にあった怖い名無し:2006/04/20(木) 18:03:50 ID:22ulHEH00
>>67
インスマウスかとオモタ


77 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 05:25:56 ID:+MM6NJJ30
>>68
海難法師じゃないか?ぬ~べ~に出てたやつ。


78 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 06:38:09 ID:mpki3Tdd0
>>77
あ、それだ。俺が言った海座礁はうしおととらに出てくる海座頭とかいうのだった・・・


79 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 09:37:10 ID:dPaCnF/G0
軒先に笊を下げるて篭るってのは典型的なコト八日だと思うが
アレは神の渡りだっけ


80 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 16:00:36 ID:qs1gj/gi0
諸星の漫画であったね。


81 :本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 22:24:04 ID:P3bc/7BY0
あんとく様か?


82 :本当にあった怖い名無し:2006/04/22(土) 07:30:40 ID:zH5suYTlO
>>81
アントクサマ?


98 :本当にあった怖い名無し:2006/04/24(月) 21:22:01 ID:/kRMx0SwO
コト八日てなんですか?


99 :本当にあった怖い名無し:2006/04/24(月) 21:27:04 ID:BTxJT2pb0
ググレ


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海にまつわる不思議な話
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/occult/1188718576/ より


39 :本当にあった怖い名無し:2007/09/06(木) 14:32:54 ID:KX5aUl9UO
海難法師という妖怪を知っていますか?オカ板に来る人なら
知っているかもしれませんね。海で死んだ人達の霊が妖怪化したもので
その姿を見た者は死ぬ
と言われています。
今でも三宅島では、海難法師が海から上がって来る日には
島民は家から出ない
そうです。


40 :本当にあった怖い名無し:2007/09/07(金) 07:01:42 ID:Ksx5nLJv0
現代も根付く風習というのが興味深いですね。
島ならではなのかな

過去ログでも話題になったことがあったっけ。
大島では「日忌み様」、御蔵島では「忌の日の明神」とも
呼ばれているらしい。

八丈島の七人坊主
島にまつわる伝説かな。


41 :本当にあった怖い名無し:2007/09/07(金) 07:03:00 ID:Ksx5nLJv0
155 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/10/21 01:28

高校時代、新島に仲間といくのに東●汽船を使ってた
そしたら、夜中の2時くらいに便所にいこうとおもったら
デッキで別の団体が大騒ぎしてる。
「あれあれ!いるよ、いるよ!!」って指差す方向みたら
なんか白いもやみたいなのが、100本以上光りながら海の上を
スーッっとあっちこっちに動いている。
しばらく見てたら消えたが、
マジこわかった。その日はお盆だったけど、島では「かんなんぼーし」って
いって海で死んだ人が島に戻ってくるから扉を閉める忌み日だった


59 :本当にあった怖い名無し:2007/09/11(火) 23:57:09 ID:xxJ4MyQ7O
>>39
昔洒落こわで読んだ話し
ある海沿いの村に凧を吊して海から来る“何か”から身を守る(?)日だか習慣があるみたいなんだって

場所は伏せてあったけどググったら静岡の下田市らしいんだ。

誰か知ってる人いない?


60 :本当にあった怖い名無し:2007/09/12(水) 00:46:15 ID:e1k2ZjYw0
タコを見ると怖がって逃げるんだっけ?



※ >>61~65の本文コピペ部分省略 ※



66 :本当にあった怖い名無し:2007/09/12(水) 09:03:42 ID:x52d/VKGO
平山夢明の話に出てくる「コロ」か?


67 :本当にあった怖い名無し:2007/09/12(水) 09:21:26 ID:D4M5eyc00
>>61->>65
これ俺の友人が話してたのとそっくりだ。
そいつは多少の霊感が有る奴で、子供の頃から色々霊体験している。

中でも一番不思議で怖かったというのがこの話
小学生の頃家族で海水浴に行って民宿に泊まったんだが
夜中に寝苦しくて一人目を覚ました。
気が付くとなんとも言えぬ生臭い匂いが外から匂ってて
外の海岸(岸壁の下にある砂浜)を見ると何かがうごめいてる。
良く見ると黒っぽい色した海坊主のようなものが無数に
海から陸に上がって来てた。
怖くなって一緒に寝ていた親を
起こしたんだけど相手にされず、兄貴を起こして一緒に見てたらしい。

この手の話になると必ずこれが話題になるんだよ。
いつも話半分で聞いてたがほんとなのかなw



80 :本当にあった怖い名無し:2007/09/16(日) 21:36:46 ID:Zgrx7mXgO
>>59
なんのワードでググッて下田ってなったの?


83 :本当にあった怖い名無し:2007/09/19(水) 00:58:21 ID:w+bHkDBl0
>>61-65
怖すぎるなこれ


87 :本当にあった怖い名無し:2007/09/19(水) 22:14:24 ID:6Jy4HEYRO
この海から来たものの正体は何なの?


89 :本当にあった怖い名無し:2007/09/20(木) 00:14:51 ID:+X1YuNLw0
調布市教育情報センター
ttp://members.jcom.home.ne.jp/pc-library/122-8.htm
より

12月8日

・ヨウカゾウ 
 市内の旧家ではこのひミカマサマとかミケエバアサンという
 魔物がくるといって魔除けとして、芋洗い籠や味噌漉しざる
 を家の軒に立てた



考古学のおやつ
ttp://www.ops.dti.ne.jp/~shr/bbs/2002z.html
より

(省略)また魔物は篭目があるとそれを数えて目をまわす
いわれているので、カゴやザルのような籠目の多いものをかけるんです。
カゴメといえば六芒星が代表ですね。農家で使う背負い籠の目が粗いものは
六芒星文様がきれいに並んでますから、魔除けになると考えられたのです。



90 :本当にあった怖い名無し:2007/09/20(木) 00:24:52 ID:+X1YuNLw0
ヨウカゾウ で検索すると
「十二月八日、魔除けとしての籠」
昔はけっこう広い範囲に伝わっていた風習らしい。

ただ、海難法師のように「絶対に外出しない」という恐怖の対象ではなく
供え物を出したりしていたようだ。

海難法師と魔除けとしての籠や笊の関連は見当たらなかった。
静岡県下田市との関連も見つけられなかった。


>>59
自分もどういう検索ワードで 下田市 が浮かんできたのか知りたいです


93 :本当にあった怖い名無し:2007/09/23(日) 22:34:04 ID:jXBsJOVNO
>>90
『八日僧』でググると、かなり出てくるけど『下田市』を追加するとダメだね。



----*----*----*----*----*----*----*----*

ほんのりと怖い話スレ その65
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1273390860/ より



※ >>797~801の本文コピペ部分省略 ※


802 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 19:05:59 ID:vsyEblOi0
安徳さまか・・。


803 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 19:10:58 ID:99M8xvW20
いつ聞いても怖いw
笊の網目を目に見立ててるんだったっけ

確か、祖父母の家に遊びに来てて、
トイレからそれをのぞき見した従兄弟が云々って話もあったよね


806 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 19:24:46 ID:8JMWa3dD0
諸星大二郎の漫画にも安徳さまのやつがあったな
姿かたちは>>797の話に出てきたものによく似てた

その話では笊とかではなくて海からUの字型に鳥居を配置して、
上がってきた安徳さまが御供えの魚を食べた後にその鳥居をくぐって
また海に戻ってもらうようにしてたんだけど、嵐のせいでその鳥居が途中で倒れてしまう。
それを立て直そうとした村人が安徳さまの姿を見てしまい、硬直。
そのときに顔が見えるんだけど巨大なウミヘビのような体に赤ん坊のような小さな顔がついてるという不気味なものだった。
そのままその村人は食われたのか波にさらわれたのかわからないけど行方不明に。

読んだのはかなり前だけど今でもよくそのシーンは覚えているな。


807 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 19:48:52 ID:biDv0qit0
>>806
山口の青海島の近所にその鳥居を髣髴とさせる神社があるよ。
海岸の岩場から崖にある神社まで真っ赤な鳥居が並んでて、
冬の暗い海に合わさって「安徳様かよ!曲がってないと登ってくるじゃんよ!」的な風情で怖かったw
実際は稲荷様だしなんか可愛い小さな神社なんだけどね。


808 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 20:29:49 ID:JhoAFxzIP
ところで
「笊」ってなんて読むの?

海を見るのを忌む日ってのは、海を見ちゃいけない日ってことだろうか?
それなら、伊豆大島にそういう日があるね。


809 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 20:30:35 ID:ijway0u10
海竜祭の夜って話らしい


810 :本当にあった怖い名無し:2010/06/14(月) 20:56:34 ID:xMIRN4Ev0
>>808
笊=ざる




※管理人より※ 
以上、現時点で検索してHITしたものをまとめてみました。
他にもありましたら、コメント欄などで教えてくださるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。


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【海を見たらあかん日】 道路から家まで、何か長いものが伸びていた。

803 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 11:14:55 ID:EYJeND380

子供の頃の怖い体験がふと思い出されたのでカキコ。
長くなると思うんで、思い出したのをまとめながボチボチ書きます。


9月にうちのばあちゃんの姉(おおばあ、って呼んでた)が亡くなって、一家揃って泊まりで通夜と葬式に行ってきた。
実質、今生きてる親族の中では、おおばあが最年長ってのと、
うちの一族は何故か女性権限が強いってのもあって、葬式には結構遠縁の親戚も集まった。

親戚に自分と一個違いのシュウちゃん(男)って子がいたんだけど
親戚の中で自分が一緒に遊べるような仲だったのは、このシュウちゃんだけだった。
会えるとしたら実に15年振りぐらい。でも通夜にはシュウちゃんの親と姉だけが来てて、
期待してたシュウちゃんの姿はなかった。

この時ふと、小学生の頃に同じように親戚の葬式(確かおおばあの旦那さん)があって
葬式が終わってからシュウちゃんと一緒に遊んでて、怖い目にあったのを思い出した。



805 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 11:21:03 ID:EYJeND380
これ、長い時ってトリ付けた方が良いのかな?
っても昼間じゃほとんど人いないから続けて書けるかな?



806 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 11:48:47 ID:ECaOjGWBO
>>805
不安なら付けるがよろし。
ワクワク


809 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 11:57:26 ID:EYJeND380
じゃあ、続き書きます
途中で時間が空くかもしれないけど、許して。



うちの父方の家系はちょっと変わってて、家督を長男じゃなくて長女が継いでるらしい
父方の親族はおおばあもみんな日本海側の地域いるんだけど、うちは親父は三男ってのもあって、
地元では暮らさず、大阪の方まで出てきてて、そういった一族の風習とは無縁
シュウちゃんの家もうちと同じように地元を離れた家みたいで、神奈川在住。

夏休みは毎年、お盆の少し前ぐらいからおおばあの家に集まって、
法事だの地元の祭に行ったりだの、親族で揃って過ごす。

うちとかシュウちゃんの家なんかは、他の親族と違って
かなり遠方から来ることになるので、おおばあの家で何泊かすることになる。

おおばあの本宅が海に近い(道路挟んで少し向こうに海が見えてる)から、
朝から夕方までシュウちゃんと海に遊びに行ってた



812 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 12:16:20 ID:EYJeND380
俺が小学校2、3年の冬に、おおばあの家で葬式があって(死んだのは旦那さんのはず)
その時もうちは泊まりがけで通夜と葬式に出席。シュウちゃんところも同じように泊まりで来てた。
元々俺は脳天気な人間なんだけど(さっきのカキコ見ての通り)、その頃は輪をかけて何も考えてなくて、
葬式云々よりもシュウちゃんと遊べるってことしか頭になかったw

朝出発して、おおばあの家に着いて、ご飯食べてしばらくしてから通夜
この辺は何かひたすら退屈だったことしか覚えてない。全然遊べないし。

泊まる時は「離れ」が裏にあって、そこに寝泊まりするんだけど、
その時は他に来てた親族がほとんど泊まるから離れが満室。自分たちは本宅に泊まった
晩飯終わってから、「何でこんな日に亡くなるかねえ」とか親戚がボソっと口にしたのを覚えてる。

翌朝起きたら(大分早かった。6時とか)、おおばあとかばあちゃん、他の親戚の人がバタバタしてて
家の前に小さい籠?何か木で編んだそれっぽいものをぶら下げて、
それに変な紙の短冊?みたいなものを取り付けたりしてた。

ドアや窓のあるところ全部に吊してて、紐一本でぶら下がってるから、
ついつい気になって手で叩いて遊んでたら、親父に思いっきり頭殴られた

そのうち雨戸(木戸って言うのかな)とか全部閉めはじめて、
雨戸の無い台所とかは大きな和紙みたいなのを窓枠に画鋲でとめてた

人が死んだ時の風習かなあ、ってのが最初の感想だった。



813 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 12:36:06 ID:EYJeND380
朝も早いうちから告別式がはじまって、途中はよく覚えてないけど、昼少し過ぎた辺りにはほとんど終わってた
薄情な子供かもしれないけど、これ終わったら遊べるってことしか頭になかったなあ

途中、昼飯食べたんだけど、みんなあんまりしゃべらなかったのを覚えてる
何時頃か忘れたけど、結構早いうちに他の親戚は車で帰っていって、
本宅にはうちの家族とシュウちゃんの家族だけ残った。

夏みたいに親戚みんなで夜までにぎやかな食事ってのを想像してたんだけど、
シュウちゃんとちょっと喋ってるだけで怒られたのが記憶に残ってる。

家の中でシュウちゃんと遊んでたら「静かにせえ」って怒られた
夕方にいつも見てるテレビ番組が見たくて「テレビ見たい」って言っても怒られた
「とにかく静かにしとけえ」って言われた
今思ったら、親もおおばあもばあちゃんも喋ってなかった



814 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 12:52:35 ID:EYJeND380
思い出すことを片っ端から書いてるので、ダラダラとした文章になってる
申し訳ない。

続き。

-

あんまりにも暇だからシュウちゃんと話して「海見にいこう」ってことになった

玄関で靴をはいてたら、ばあちゃんが血相変えて走ってきて
頭叩かれて、服掴んで食堂の方まで引っ張っていかれた。

食堂にシュウちゃんのお父さんがいて、ばあちゃんと二人で

「今日は絶対に出たちゃいかん」
「二階にいとき」


って真剣な顔して言われた。
そのままほとんど喋ることなく、シュウちゃんとオセロか何かして遊んでて、気が付いたら2階で寝かされた

どれぐらい寝たのか分からないけど、寒くて起きたのを覚えてる
2階から1階に行く時に、魚臭さのある匂いがした(釣場とかよりももうちょっと変な潮臭さ)
時計を見に居間を覗いたら、おおばあとかうちの親が新聞読んだりしてて、誰も喋ってなかった
何か妙に気持ち悪くて、トイレで用を足した後、2階に戻ろうとしたら廊下でシュウちゃんと出くわした。



815 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 13:14:27 ID:EYJeND380
「あんね、夜に外に誰か来るんだって」

とシュウちゃん。
おおばあ達が今朝、何かそれらしいことを口にしていたらしい。それをシュウちゃんが聞いたようだ。
ちょっと確かめてみたいけど、2階も雨戸が閉まってて外が見えない。

「便所の窓開くんちゃうかな」

さっきトイレの小窓がすりガラスで、雨戸がなかったのを思い出した。
便所は家の端で海側(道路側)に窓があるから、二人で見に行こうと言うことになった。

冬のトイレは半端じゃなく寒いんだけど、窓の一つ向こうに何かがいるという思いこみから、
秘密基地に籠もるような、奇妙な興奮と、同時に背筋に来るような寒気を覚えた。

「ほんまにおるん?(本当にいるの?)」

小声でシュウちゃんに話しかけ、
シュウちゃんもヒソヒソ声で

「いるって、おばあが言ってたもん」


816 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 14:00:53 ID:AsMwSeAd0
まとめて書かない奴ってなんなの?


818 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 14:12:57 ID:EYJeND380
>>816
すまねえorz
モバイル端末から書いてるからどの辺まで書き込めるのか分からなくて



トイレの小窓は位置が高く、小学生の自分の背丈では覗けない。
便器の給水パイプが走ってるから、そこに足を乗せて窓を覗く形になる
最初は自分が外を見ることになった。

音を立てないように静かに窓をずらして、外を見た。

軒の下で籠が揺れてる。
視界の端、道路から家まで、何か長いものが伸びていた。
よく分からないけど、その長いもののこちら側の先端が、少しずつこっちに向かってきている。
10秒ほど見てから、何か無性に恐ろしくなって身震いして窓を閉じた。


「誰かいた?」
「よく分からんけど、何かおった」
「僕も見る」
「何かこっちに来てるみたいやし、逃げようや」

多分、自分は半泣きだったと思う
寒さと、得体の知れない怖さで今すぐ大声で叫んで逃げたかった。



820 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 14:36:36 ID:EYJeND380
まとめて書いたら貼る順番ミスったorz
先にこっちだ

-

「な、もどろ?」

トイレのドアを開けて、シュウちゃんの手を引っ張った

「僕も見る。ちょっとだけ。ほんのちょっとだけだから!」

シュウちゃんが自分の手を振り切って戻り、給水パイプに足を乗せた
窓をずらしくて覗き込んだシュウちゃんは、しばらくしても外を覗き込んだまま動かなかった

「なあ、もうええやろ?もどろうや」
「**くん、これ、」

言いかけて途中で止まったシュウちゃんが、外を覗き込んだまま「ヒッ ヒッ、」と引きつったような声を出した
何がなんだか分からなくなってオロオロしてると、自分の後ろで物音がした。

「お前ら何してる…!」

シュウちゃんのお父さんがものすごい形相で後ろに立ってた



819 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 14:35:52 ID:EYJeND380
言い訳どころか、一言も喋る前に、自分はシュウちゃんのお父さんに襟を掴まれ
便所の外、廊下に放り出された。一呼吸おいてシュウちゃんも廊下に放り出された

その後、トイレのドアが叩きつけるように閉められた。

音を聞きつけたうちの親と、おおばあが来た
「どあほう!」、親父に張り手で殴られ、おおばあが掴みかかってきた

「**(自分の名前)、お前見たんかい?見たんかい!?」

怒ってると思ったけど、おおばあは泣きそうな顔をしてた気がする。
何一つ分からないまま、周りの大人達の剣幕に、どんどん怖くなっていった。

「外見たけど、何か暗くてよく分からんかったから、すぐ見るのやめてん」

答えた自分に、おおばあは「本当にか?顔見てないんか!?」と怒鳴り、泣きながら自分は頷いた。
そのやり取りの後ろで、親父と後から来たばあちゃんがトイレの前に大きな荷物を置いて塞いでた。

シュウちゃんのお父さんが「シュウジ!お前は!?」と肩を揺すった。
自分も心配でシュウちゃんの方を見た。


シュウちゃんは笑ってた。



822 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 14:54:56 ID:EYJeND380
「ヒッ ヒッ、」としゃっくりのような声だけど、顔は笑ってるような泣いてるような、突っ張った表情
「シュウジー!シュウジー!」とお父さんが揺さぶったり呼びかけたりしても反応は変わらなかった。

一瞬、みんな言葉に詰まって、薄暗い廊下で見たその光景は歯の根が合わないほど怖かった。

シュウちゃんが服を脱がされて、奥の仏間の方に連れていかれた。
おおばあはどこかに電話している。居間でシュウちゃんのお母さんと姉が青い顔をしていた。

電話から戻ってきたおおばあが

「シュウジは夜が明けたらすぐに「とう**さん(**は聞き取れなかった)」とこに連れてくで!」

と、まくし立てて、シュウちゃんの親はひたすら頷いてるだけだった。
自分はばあちゃんと親に腕を掴まれ、2階に連れていかれた。
やっぱり服を脱がされて、すぐに着替えさせられ、敷いてあった布団の中に放り込まれた。

「今日はこの部屋から出たらいかんで」

そう言い残して出て行ったばあちゃん。閉められた襖の向こうから、何か短いお経のようなものが聞こえた。
その日は、親が付き添って一晩過ごした。
明かりを消すのが怖くて、布団をかぶったまま親の足にしがみついて震えてた。
手足だけが異様に寒かった。



823 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 15:04:51 ID:AsMwSeAd0
>>822
書き終わったら1レスに納まる要約とオチを書いておいてください。
それじゃノシ


825 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 15:12:26 ID:EYJeND380

翌朝、ばあちゃんが迎えに来て、1階に降りた時にはシュウちゃんはいなかった
「シュウジは熱が出たから病院にいった」とだけ聞かされた

部屋を出る時に見たんだけど、昨日玄関や窓にぶら下げてあった籠みたいなものが
自分の寝てた部屋の前にもぶら下げてあった。


朝ご飯食べてる時に、おおばあから「お前ら本当に馬鹿なことをしたよ」みたいなことを言われた
親は帰り支度を済ませてたみたいで、ご飯を食べてすぐに帰ることになった
おおばあ、ばあちゃんに謝るのが、挨拶みたいな形で家を出た

家に帰った日の夜、熱が出て次の日に学校を休んだ。


ここまでが子供の頃の話。



826 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 15:15:23 ID:EYJeND380
翌年の以降、自分はおおばあの家には連れていって貰えなかった

中学2年の夏に一度だけおおばあの家に行ったが、
その時も親戚が集まってたけど、シュウちゃんの姿はなく

「シュウジ、塾の夏期講習が休めなくてねえ」

と、シュウちゃんのお母さんが言ってた。
でも今年9月のおおばあの葬式の時に、他の親戚が

「シュウジくん、やっぱり変になってしまったみたいよ」

と言ってたのを聞いた
あのときシュウちゃんが何を見たのかは分からないし、自分が何を見たのかははっきり分かってない

親父にあのときの話を聞いたら「海を見たらあかん日があるんや」としか言ってくれなかった



827 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 15:16:20 ID:EYJeND380
>>823
とりとめなくてすまん('A`)
だが今更まとめるのもダルいし、1レスに収まるとは思えないんで放置するわ


828 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 15:24:37 ID:7imyaSWm0
「海からやってくるモノ」に似てるね。


829 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 15:27:41 ID:5cAVlh9vO
>>823
見ちゃいけないものを見た友達がおかしくなった


830 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 15:36:23 ID:tQR5MHghO
>>829
わかりやすいw
自分は諸星大二郎の「海竜祭の夜」を思い出したけど。
忌み日みたいなもんか、興味深いな。

昼休みに見てて、休み時間にまた戻って来たらやってた投下速度には驚いたが、とりあえず乙。


832 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 15:45:58 ID:ejJWZX0TO
>>823
「海から来たくねくね」
一言で済んだw


838 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 16:05:08 ID:acXEHaFs0
>>827
乙。面白かったよ。
でも何で親達は予め子供に教えておかなかったんだろうねえ
そうすればシュウちゃんも狂わずに済んだろうに・・


842 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 16:26:20 ID:vEG4ZN350
>>827
え?終わり?それなら宣言してくれんと・・・


844 :803 ◆8bbhN14TpI :2007/11/05(月) 16:27:46 ID:EYJeND380
>>842
ああ、すまん
不慣れで色々迷惑かけて申し訳ないorz

自分の話は>>826で終わりです



今、>>829の言ってる話を読んでるんだけど、これ洒落になってねえぞ('A`)



850 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 16:40:24 ID:ncYjK5+UO
海のそれが何なのか興味あるな


878 :本当にあった怖い名無し:2007/11/05(月) 17:57:53 ID:HERhuclu0
>>844

この雰囲気の中を良く貼ってくれたよ





死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?180
http://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/occult/1193459712/

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