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その日からXはメッセージを送ってこなくなった。

106 : 本当にあった怖い名無し 2012/07/07(土) 20:05:40.47 ID:eAMuiAWx0
友人から聞いた話。

彼はあるSNSでいつも日記を書いていた。
そこで知り合ったフレンドが実に妙なのだという。そのフレンドを仮に『X』と呼ばせてもらう。
ちなみにHNで登録するタイプのSNSらしい。
なので、まったく知らない人物だったが、好きな漫画のネタで大いに意気投合したのだという。

それで、なにが妙なのかというと、Xの行動がいちいち自分と重なるというのだ。
Xは彼と仲良くなって以来、毎日「今日は○○で食事をした」「○○をやっと全巻そろえた」「○○公園を散歩した」などとメッセージを送ってくる。
最初はたまに一致する程度で、お互い面白がっていたが、しだいにかなりの確立で一致するようになったそうだ。
彼はさすがに不気味さをおぼえ、身の危険すらも感じるようになった。
「まさか、監視されているのか?」
そう考えても不思議ではなかった。
しかし、これといって心当たりがある訳でもなく、Xも自身の近況報告と、お互いが好きな漫画の話をするだけで、なにも怪しい部分はないのだ。
「偶然だろうか?」
生活の中でも、監視の目や尾行を感じるようなことは一切なかったらしい。

そんなある日、あるメッセージが届いたという。
それを要約すると「Xのことを、詳しく教えてほしい」という内容だった。
というのも、「行方不明である息子の趣味が、Xとよく似ている」というのだ。
その親御さんは、警察や探偵の調査とは別に、独自に息子さんを探していた。

といっても、素人の調査には限界がある。
その親御さんは暇があれば、息子さんの趣味や行動をもとにしてネットを検索していたらしい。
好きだった漫画、通っていたファミレス、職業のこと、よく遊んだカラオケ店など、をキーワードに手あたりしだいチェックしていたそうだ。
「息子はきっと生きている。どこかで今までのように生活している」
そんな強い願いを感じる話だった。



107 : 本当にあった怖い名無し 2012/07/07(土) 20:06:12.70 ID:eAMuiAWx0
彼は「Xのことを詳しく知っている訳ではない」と伝えた。そして直接コンタクトを取るよう促した。
しかしその親御さんは「すでにメッセージを送ったが、返信が来ない」という。
どんな内容のメッセージかはわからないが、たしかに、受け取った方はイタズラか何かと考えてもおかしくないだろう。
それ以上話は進まず、そのあともお互いにメッセージを送ることはなかったらしい。

しかし、その日からXはメッセージを送ってこなくなった。Xのページも更新されていない。
「結局、なんだったのか」
彼はそう思いながらXのメッセージ履歴を眺めていた。やはり重なる部分が多い。
しかし、気になるメッセージがあった。それはX最後のメッセージ。
「実は、○○川の岸辺をよく散歩しています。人気の無いところで少しさみしいです」

彼は疑問に思った。○○川は散歩をするようなところではないからだ。
草木は生い茂り、ぬかるみも酷く、ふつう踏み入ることさえしない場所だ。
Xのページを覗いても、「今日は○○川で散歩しました」と書いてあった。
「まぁ、川の名前を間違えたのだろう」
そんなふうに解釈し、彼はもうXのことを考えるのをやめたそうだ。

それから数日後、彼のもとに警察官がやってきた。
もちろん身に覚えはない。驚いていると、こんなことを話し始めたという。
「○○というSNSで、行方不明者の話を聞きませんでしたか?」
「じつはその方が見つかったのです。残念ながら遺体の状態でしたが……」
「今日はその件でお話を聞かせて頂きたく、伺ったしだいです」
彼が戸惑っていると、警察官は「あなたに容疑がかかっているわけではありません」と前置きし、詳しく話し始めた。



108 : 本当にあった怖い名無し 2012/07/07(土) 20:07:18.33 ID:eAMuiAWx0
親御さんは、Xの書き込みをもとにさまざまな場所をめぐった。
そして最後におとずれた○○川で朽ちかけた小さなコンテナを見つける。
その中には白骨遺体があり、DNA鑑定や持ち物から、探していた息子さんだと判明した。
そして、驚くことに、その息子さんは、彼とまったくの同姓同名だったという。漢字も同じだ。
それだけで十分衝撃的だったが、その息子さんがなくなったのが30歳ごろ。そして今の彼が同じ30歳だという。

そして、警察官がいうには、まだ解明できていないこともあるらしい。
親御さんがXの行動を追うことで、息子さんを見つけたことは事実だった。しかし、息子さんはすでに白骨化していた。
さらに警察の捜査で、XのSNS登録や書き込みを調べても、そんなものは存在しなかったというのだ。
警察がXについて判ったのは、「Xは存在しない」「登録自体がない」というものだった。
そして、親御さんと彼の通信記録から、彼の元へ警察がやってきたのだ。

彼は混乱していた。
「Xとのやりとりはありましたよ! 今見せます!」
警察官が遠慮するのも聞かず、彼はSNSの自身のページからフレンドリストを開き、Xを探した。
しかし、Xの痕跡は消えていた。あしあと機能も、メッセージも消えていた。つい最近まであったというのに。
ただし、親御さんとのメッセージは残っていた。ここにはたしかに『X』という名があった。

彼はしばらく放心状態だったという。警察官がいうには、親御さんの反応も同じようなものだったらしい。
「実は、こういったことは……まぁインターネットに限らずですが、あるんですよ。不思議なことですが……」
そう言いながら、警察官はなにやら書いていた。
他にも個人情報や日ごろの行動まで聞かれたらしいが、特に出頭や任意同行は求められなかったという。
「最初に言いましたが、あなたが疑われているわけではありませんよ。安心してください」
警察官はそういって帰っていったという。

「同じ趣味、同じ名前。そんな人物を頼りに、自分の発見を求めたのだろうか?」
彼はそんな風に解釈しているようだ。
ただ、なにも意識せずに行う普段の行動が、どこかの誰かとよく似てしまう。
それを考えると、「なんとも言えないモヤモヤした気分になる」と言っていた。



117 : 本当にあった怖い名無し 2012/07/08(日) 01:46:21.23 ID:tqabdCoz0
>>108
実話? だとしたら、親御さんのメッセージにXが答えなかったのはどうしてだろう?
親御さんが友人にXについて尋ねた後からコンタクトがなくなったしまったし
そもそもその川に死体があったなら、散歩しているとか書かないで
ダイレクトに探してくれって書けばいいのに…

Xは親からも見つかりたくなかったのかなぁ
そんな幽霊生活を楽しみたかったのだとしたら切ない



ほんのりと怖い話スレ その86
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